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「なりきる」遊び ⏹️それぞれが違う”遊び”です。🎈共通点 🎈異なる点⚛️なりきり遊び(なりきり) ⚛️キャラクターチャット ⚛️コスプレ ⏹️それぞれが違う”遊び”です。 「なりきり」という言葉を使っているため、《プレイヤー》が『なりきり遊び』と勘違いしている、『キャラクターチャット』という”遊び方”があります。他にも「なりきる」という言葉を使う『コスプレ』も併せて、違いを説明しておきます。 🎈共通点 ⏹️『”キャラクター”になりきる』という点は共通しています。 どの”遊び”も、《キャラクター》に”なりきる”ことで楽しむ要素があります。 🎈異なる点 ⏹️それぞれは別の遊び方をします。 イラストがそれぞれの”遊び方”を表しています。 ⚛️なりきり遊び(なりきり) 『舞台の中の”キャラクター”』と『”プレイヤー”としての交流』がはっきりと分かれています。 『”プレイヤー” ≠ ”キャラクター”』で、『キャラクターの”立ち位置”になりきって考え』てロールプレイを”遊び”ます。 オンライン・オフラインを問わず、大変に幅広い”場所”や”手段”で遊ばれます。 『なりきり遊び』とは…… ▲TOPに戻る ⚛️キャラクターチャット 『キャラクター』は『”プレイヤー”のアバター』として利用されます。 『”プレイヤー” = ”キャラクター”』で、『キャラクターの”雰囲気”になりきって会話』してロールプレイを”遊び”ます。 遊ぶ場所はオンライン上の『チャット』や、それに類する機能で遊ぶのが一般的です。 『キャラクターチャット』とは……参照 ▲TOPに戻る ⚛️コスプレ 『キャラクター』は『外見的に”プレイヤー”が扮する』対象として利用されます。 『”プレイヤー” = ”キャラクター”』で、『キャラクターの”姿”になりきって見せ』てロールプレイを”遊び”ます。 主にリアルで遊ぶのが一般的です。 『コスプレ』とは……参照 ▲TOPに戻る
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test。てst。テスト。てすと。 - 運営 2013-09-21 14 03 18
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12月中旬(1日目) すっかりクリスマスモードの葵の街。 向坂維胡琉はクリスマスプレゼントを選びにショッピングモールへ来た帰り道で、まるで誘い込まれるように、小さな美術館の前にいた。 「……佐倉倉治展…」 入り口に張られていたポスターに書かれた、聞いたことのある有名な画家の名前に、教科書で見たことの”ある絵”のことを思い出す。 なんとなく、懐かしい気持ちになった維胡琉は美術館の扉を開いた。 吊るされた男の絵や小麦を刈る人…どこかで見たことのある有名な絵をはじめ、多くの美しい絵画が並ぶ中、維胡琉はある絵の前に立ち止まる。 「………これが……」 『美代子』と書かれた少女の肖像画の前に維胡琉が立つと、なんだか奇妙な気持ちになる。 まるで呼吸をし、鼓動さえ感じるような……そう、「生きた人間」を目の前にしているような…。 どのくらいの時間そうしていただろうか…維胡琉は呼吸すら忘れてしまったかのように、その絵から目が離せなくなり、ただその場に佇んでいた。 ―リンッ ふと耳に入ってきた小さな鈴の音にハッとした維胡琉はようやく我に返り、あたりを見回した。 「ニャーォ」 「え…猫…?」 維胡琉の背後には、首に鈴をつけた黒猫が座ってこちらを見ていた。 思わず維胡琉は周囲を確認するが飼い主らしき人は見つからない。 館内に猫が入ってきていいものなのか…警備はどうしているんだろうなど現実的なことが頭を巡るが、それよりも愛らしい声と艶やかで美しいその黒い毛並みに手を伸ばさずにはいられなかった。 「猫ちゃん、どうしたの…?迷子、かしら…?」 ―リンッ 猫に触れるや否や、先ほどよりも大きな鈴の音が響き…維胡琉の世界は突如暗転した。 … …… ……… …………。 暗く深い穴に落ちるような感覚。 一瞬なのか、数時間なのか…どのくらいたったのかわからないが、ドスンと維胡琉はしりもちをつき瞼を開いた。 「…っ…痛い…。」 腰をさすりながらゆっくりと目を開くと、そこは先ほどの美術館…のようで、どこかが違う。 絵画がどれも先ほどの美代子のように躍動感があふれ…否、溢れるどころか生きている。 裸の女の絵は恥ずかしそうに額縁の陰に隠れているし、小麦を収穫する絵は今まさに鎌で小麦を刈っているではないか…… 「…何…、どういう…」 『おい、女。俺様が助けてやろうとしてたのに、無駄にしてんじゃねーよ。』 わけもわからず、座ったまま周囲の絵を呆然と眺めていた維胡琉の膝に柔らかな感触がのる。 視線を落とすと、先ほどの黒猫が不機嫌そうにこちらを眺め、そして喋っている。 『聞いてんのか、オイ。俺様も暇じゃねえんだ。さっさと”ここ”から出るぞ。』 「…え!?…あ、うん、聞いてる。ごめんね。…ちょっと状況が把握できなくて、混乱しているみたい…。」 喋る猫には瞠目するも、急かされれば思わず普通に会話してしまうあたりは維胡琉らしさなのだろう。 「…”ここ”から出るって、ここは何処なのかな?それにどうやって出るのか、貴方は知っているの? 貴方は…なんて呼んだらいいのかな?…あ、私は、維胡琉…だよ。」 『質問攻めかよ…。めんどくせぇな。 ココは”絵画の世界”、現実世界に繋がる”扉”を探してそこから出る。 …俺の名は……クロとでも呼べ。』 ―シャリンッ 再び鈴の音が聞こえた。先ほどとは違う、多くの鈴が重なったような音…。 聞こえた方を振り返ると、剣を構えた剣士が維胡琉を狙って剣を振り下ろさんとしている! 『ボサッとしてんじゃねーっ!ここでは絵画全てが敵だと思え!ヤツらは”鈴”を狙ってる!その首の鈴を取られたら死ぬぞ!』 「鈴…?」 クロがそう叫びながら剣士に体当たりし、何とかその場を免れる維胡琉は、そっと自身の首に触れた。 小さな鈴がクロの首輪と同じように首につけられており、よくみれば剣士の腰にも同じように様々な色の鈴が付けられている。 周りの絵画は興味なさげに見物をしているが、この全てが同じように姿を変え襲い掛かってくるというのだろうか…。 そもそもなぜ絵画が鈴を狙っているのか、鈴とはなんなのか…、維胡琉の頭には疑問ばかりがのしかかってくるが、今はぼんやりと考えている暇はない。 倒れた剣士が再び起き上がり、今まさに剣を構えんとしている。 …この隙に逃げるべきか、このまま剣士に立ち向かうか…まずはその選択が重要だ。
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8月18日、午後19時。 鬼ヶ原空は、茜ギルドの要請で繁華街の一軒家に来ていた。 近くに有名チェーン店の居酒屋、『爆笑』のオーナーの家で、三階建てのかなり大きな家だ。 「なんで俺まで……きちんと手紙の持ち主にもワビいれてきたのに……」 空の昔馴染みで、少し前にスラムの事件で関わっていた灰原という青年は、つい愚痴をこぼす。 空は無表情のまま、軽く突っ込みをいれた。 「ギルド放火未遂の件も関与してるからだろ。それは許されてないってことじゃないか?」 「くそう……茜ギルド長め……!しかもハンターの手伝いだからタダ働きだぜ?」 「逮捕されないだけマシだろ」 とフォローするも、灰原は納得していないようなので、無視して家の二階へと上がる空。 待ってくれよ!とビビりながら、灰原も後をついていく。 「で、何の依頼だったっけ」 「お前なあ……ちゃんと依頼くらい確認しとけよ。なんでもひとりかくれんぼをやったらしく、娘らしき人物から助けてって通報があったらしい」 「……ふーん。それにしては、さっきから人の気配を感じないな」 (気配ってどうやって読むんだろう……) 灰原がふとした疑問を思いながら、二階の階段で空が気配を読む。 そして次に行こう、と空が三階へ上がった時だった。 「うわあっ!し、死体……!」 「わお……って男か。通報した子じゃないな」 「なんでお前そんな平気なんだよ!」 「灰原こそ、なんでそんなにビビってんだ……。スラム育ちだろ」 「俺はホラーとかダメなんだよ!これではっきりしただろ、ひとりかくれんぼは実際に起きたんだ!」 人選ミスったんじゃないか?と灰原を見ながら思う空。 しかし、ここで彼女に一つ疑問が生まれた。 「灰原」 「なんだよ?」 「ひとりかくれんぼって何だ?」 「がくっ……そこから説明しなきゃならないのかよ。茜ギルド長、人選間違ってんじゃね……」 それはお前だと言いたかったが、面倒臭いやり取りにまたなりそうなので黙っておく空。 ひとりかくれんぼはな、と灰原は説明を始めた。 「まあ簡単に言えば、降霊術の一種らしくてな。 ぬいぐるみに霊を降ろして、命懸けの鬼ごっこをする遊びだ。 手順も面倒だし、解除も面倒なんだよなー」 「ふーん。ぬいぐるみ……可愛いクマのぬいぐるみとか?」 「別にクマじゃなくてもいいんだよ。ぬいぐるみならなんでも。 てかお前が可愛いクマのぬいぐるみとか言うなんて、ちょっとは女らしいところもあるじゃん」 へへっとにやつきながら言う灰原に、変わらない表情のまま三階廊下を指差す空。 「多分あれじゃないか?」 「……は?」 そこには、包丁をもった30センチくらいのクマのぬいぐるみが、二人に少しずつ近寄ってきていた。 「で、でたーっ!?」 「中々の可愛らしさで」 「うるせー、さっさと逃げるぞ!」 慌てて灰原は空の腕を掴み、玄関まで戻る。 息を切らしながら、追ってこないことを確認すると安堵の息をついた。 「はー、シャレになんねーよ。 一旦引いて、他のハンターの応援を待った方がいいって」 「……」 「お、おい。まさかまだ残るんじゃないだろうな? 無理だって!通報した子も今頃死んでるよ!」 「……いや、三階のどこかまではわからなかったけど、気配を感じた。まだきっといる」 「多分あのクマの気配だろ!一旦帰ろうぜ!」 空はため息をつくと、玄関の扉を開けて灰原を外へ突き飛ばした。 灰原は驚いた顔をしながら、玄関を閉める空の名前を呼ぶ。 空は閉める直前に、彼に一つの頼みを行った。 「灰原、ギルドに連絡を頼む。それから、これの解決方法は?」 「か、解決……?本気かよ」 早くしろ、と言わんばかりに目を細める空に、灰原はわかったよと折れる。 「後で解決方法はメールする。ギルドへの連絡もやっとくよ。言っとくが解決法が分かっても、このひとりかくれんぼはシャレになんねーんだよ。 いつでも逃げる準備だけはしとけよ!」 相手の言葉を聞き、表情は変えぬまま満足したように頷いて返すと、空は家の中へと戻る。 背後を振り返ると、クマのぬいぐるみがいつの間にか背後に迫っていた。 やはり、このぬいぐるみの気配は感じない。魔物や人間以外の何かだろう。 「最近流行りの怪異ってヤツかな」 やれやれ、というようにため息をつく空。 気配の子を助けに行くにも、他を探索しようにも目の前のクマのぬいぐるみをどうにかしないといけないだろう。 クマのぬいぐるみは、かなりのスピードで包丁を突いてくる。 空はその速さに焦ったが、彼女程ではなく、回避し跳んできたクマを蹴撃で叩き落とした。 包丁を回収し右手に持つと、左手でクマを押さえつける。 圧倒的優位な状態になった空と、押さえつけられ動けないクマ。 クマのぬいぐるみは、他には何もできないのか彼女の手の中で暴れるだけだった。 「どうするかな……」 このままでいれば、3階にいる子は無事だろう。 しかし、いつまでもこうしているのもなぁ。と呟きつつ、何かいいアイデアが出ないか待っていた時だった。 「っ!」 空の右手がいつの間にか深く切れている。 見ると、左手にいるはずのクマが消えており、右手にあった包丁をいつの間にか回収されていた。 「ズルはダメってことか……」 傷口を、近くにあったタオルを拝借して止血しつつ、クマの包丁捌きを回避する。 慣れれば単調で、遅い攻撃だ。 悪魔や竜を相手にしてきたせいか、簡単に対処できるレベルの敵だ。 だが、それは空に油断をさせるためだったのか、空は『もう一つの存在』に気づく事ができなかった。 気配はもちろんせず、しかも目の前の一体だけだと思ったからだ。 3階の死体が草刈用の鎌で、空の足に突きたてようと振り下ろそうとしていることに。 更に、前からは包丁を腹部に刺そうとしてきているクマのぬいぐるみ。 今の空の状況で、完全に回避できるのはどちらかのみ。空は、究極の選択を迫られたのだった――。
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【番組名】 夜のヒットスタジオDELUXE 【放送日】 1986年12月31日 【放送局】 フジテレビ 【内容】 世界紅白歌合戦 【出演者】 司会:芳村真理、古館伊知郎 出演者:谷村新司、チャゲ&飛鳥、西城秀樹、稲垣潤一、アン・ルイス、ボブ・ゲルドフ、本田美奈子、バングルス、おニャン子クラブ、ペット・ショップ・ボーイズ、ジャネット・ジャクソン、布施明、ロッド・スチュアート、スティービー・ワンダー他
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ここを編集 2009 ■フミコの告白 2013 ■Control Bear short animation film [ WONDER GARDEN ] ■寫眞館 ■陽なたのアオシグレ ■みみめめMIMI「瞬間リアリティ」 2014 ■FASTENING DAYS ■ポレットのイス ■料亭の味 たっぷりお徳 母と息子篇 ■料亭の味 即席生みそ汁 単身赴任篇 2015 ■台風のノルダ ■パズル&ドラゴンズ TVCM「転校生」篇 ■ブブとブブリーナ ■料亭の味 カップみそ汁 夜食篇 2016 ■パズル&ドラゴンズ TVCM「冬の青春」篇 ■VALHAIT RISING 『感動へ。』プロモーション映像 ■FASTENING DAYS 2 ■三井不動産PV『Go for 2020』 2017 ■FASTENING DAYS 3 2018 ■すすめ、カロリーナ。 ■ペンギン・ハイウェイ 2019 ■FASTENING DAYS 4 2020 ■泣きたい私は猫をかぶる ■BURN THE WITCH(ヤマヒツヂと共同) ■薄明の翼 2021 ■ポケモン Kids TV POKÉTOON「ゲンガーになっちゃった!?」(teamヤマヒツヂと共同) ■ポケモン Kids TV POKÉTOON「ぽかぽかマグマッグハウス」 ■ポケモン Kids TV POKÉTOON「まっててね! コイキング」 ■ポケモン Kids TV POKÉTOON「ユメノツボミ」 2022 ■雨を告げる漂流団地 ■ずっと真夜中でいいのに。「夏枯れ」Special Movie(制作協力) ■日清のどん兵衛CM どんぎつねシーズン2 耳そこなんですか? 篇 2023 ■JRA 今日、わたしの物語が走ります。(制作協力) ■JRA 今日、わたしの物語が走ります。Another side篇(制作協力) ■BURN THE WITCH #0.8(ヤマヒツヂと共同) ■劇場版 名探偵コナン 黒鉄の魚影 サブマリン (制作協力) 2024 ■好きでも嫌いなあまのじゃく ■関連タイトル Blu-ray BURN THE WITCH 特装限定版 Blu-ray 泣きたい私は猫をかぶる ペンギン・ハイウェイ Blu-ray コレクターズエディション 台風のノルダ Blu-ray豪華版 寫眞館 Blu-ray豪華版 陽なたのアオシグレ Blu-ray豪華版 rakuten_design= slide ;rakuten_affiliateId= 053df7e0.7c451bd1.0c852203.190c5695 ;rakuten_items= ctsmatch ;rakuten_genreId=0;rakuten_size= 468x160 ;rakuten_target= _blank ;rakuten_theme= gray ;rakuten_border= on ;rakuten_auto_mode= on ;rakuten_genre_title= off ;rakuten_recommend= on ; 随時更新! pixivFANBOX アニメ@wiki ご支援お待ちしています! ムック本&画集新刊/個人画集新刊/新作Blu-ray単巻/新作Blu-ray DVD-BOX アニメ原画集全リスト スタッフインタビューwebリンク集 最新登録アイテム Switch ゼルダの伝説 Tears of the Kingdom Switch 世界樹の迷宮Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ HD REMASTER Switch ピクミン 4 大友克洋 Animation AKIRA Layouts Key Frames 2 小説 機動戦士ガンダム 水星の魔女 1 ONE PIECE FILM REDデラックス・リミテッド・エディション 4K ULTRA HD Blu-ray Blu-ray 劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ 完全生産限定版 Blu-ray 映画『ゆるキャン△』 Blu-ray 【コレクターズ版】 Blu-ray ウマ娘 プリティーダービー 4th EVENT SPECIAL DREAMERS!! Blu-ray 天地無用!GXP パラダイス始動編 Blu-ray第1巻 特装版 天地無用!魎皇鬼 第伍期 Blu-ray SET 「GS美神」全話いっき見ブルーレイ Blu-ray ソードアート・オンライン -フルダイブ- メーカー特典:「イベントビジュアル使用A3クリアポスター」付 ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 5th Live! 虹が咲く場所 Blu-ray Memorial BOX 宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち Blu-ray BOX 特装限定版 地球へ… Blu-ray Disc BOX 完全生産限定版 神風怪盗ジャンヌ Complete Blu-ray BOX HUNTER×HUNTER ハンター試験編・ゾルディック家編Blu-ray BOX BLEACH Blu-ray Disc BOX 破面篇セレクション1+過去篇 完全生産限定版 MAZINGER THE MOVIE 1973-1976 4Kリマスター版 アニメ・ゲームのロゴデザイン シン・仮面ライダー 音楽集 テレビマガジン特別編集 仮面ライダー 完全版 EPISODE No.1~No.98 MOVIE リスアニ!Vol.50.5 ぼっち・ざ・ろっく!号デラックスエディション ヤマノススメ Next Summit アニメガイド おもいでビヨリ アニメ「魔入りました!入間くん」オフィシャルファンブック 『超時空要塞マクロス』パッケージアート集 CLAMP PREMIUM COLLECTION X 1 トーマの心臓 プレミアムエディション パズル ドラゴンズ 10th Anniversary Art Works はんざわかおり こみっくがーるず画集 ~あばばーさりー!~ あすぱら画集 すいみゃ Art Works trim polka-トリムポルカ- つぐもも裏 超!限界突破イラスト&激!すじ供養漫画集 開田裕治ウルトラマンシリーズ画集 井澤詩織1st写真集 mascotte 鬼頭明里写真集 my pace 内田真礼 1st photobook 「まあやドキ」 進藤あまね1st写真集 翠~Midori~ 声優 宮村優子 対談集 アスカライソジ 三石琴乃 ことのは 亀田祥倫アートワークス 100% 庵野秀明責任編集 仮面ライダー 資料写真集 1971-1973 金子雄司アニメーション背景美術画集 タローマン・クロニクル ラブライブ!サンシャイン!! Find Our 沼津~Aqoursのいる風景~ 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 友の会[復刻版] 梅津泰臣 KISS AND CRY 資料集 安彦良和 マイ・バック・ページズ 『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』編 氷川竜介 日本アニメの革新 歴史の転換点となった変化の構造分析 Blu-ray THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 10th Anniversary Celebration Animation ETERNITY MEMORIES Blu-ray おいら宇宙の探鉱夫 ブルーレイ版 Blu-ray 映画 バクテン!! 完全生産限定版 アイカツ! 10th STORY ~未来へのSTARWAY~ Blu-ray BOX 初回生産限定版 はたらく細胞 Blu-ray Disc BOX 完全生産限定版 Blu-ray 長靴をはいた猫 3作品収録 Blu-ray わんぱく王子の大蛇退治 Blu-ray 魔道祖師 完結編 完全生産限定版 魔道祖師Q Blu-ray Disc BOX 完全生産限定盤 にじよん あにめーしょん Blu-ray BOX 【特装限定版】 Blu-ray 鋼の錬金術師 完結編 プレミアム・エディション Blu-ray付き やはりゲームでも俺の青春ラブコメはまちがっている。完 限定版【同梱物】オリジナルアニメ Blu-ray「だから、思春期は終わらずに、青春は続いていく。」
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エピローグ~one year later…7~ 出雲第四層、ハンターギルド出雲支部。 その休憩室は、かなりの緊迫感に包まれていた。 出雲騎士団の者と、ハンターギルドの者で、どこまで活動していいか等の協定を結ぶ大事な会議の日だ。 元々、騎士団の邪魔にはならないような活動を行う、騎士団の命令には従う事を義務付けられてきた出雲支部だったが、1ヶ月前に革命軍の残党による殺人事件が4層で起きてしまい、その時に騎士団のギルドは一切活動をしないという命令を破り犯人を捕まえたせいで、その部分が再び問題視された事件があった。 国としてはそのスタンスは一貫しているが、そうはならないだろうと現場のハンターギルド出雲支部のハンターと、4層担当の騎士団の隊長とで協議がされているのだ。 国としてのスタンスが決まっている以上、協議とは言っても非公認の協定になるため、騎士団側の力が強いのは確定的に明らか。 そのため、風見はイチかバチかの賭けとして、第三回目の今回の交渉役を出雲を知る二名と、大和から移籍してきた『戦乙女』に任せる方針にした。 受付で風見と真田が頑張っている一方、こちらでは別のバトルが勃発していたのである。 「だからァ!!言っておるだろうがァ!!!ギルドは我々騎士団の補助役!我々騎士団の命令を無視して動くならば、そんなもの出雲にはふさわしくないとッ!!」 「まだそんな頭硬い事言ってんの?人がそのせいで死んでんのよ!」 「騎士団だって対応できない部分をしてやろうって言ってんじゃねーか!理解しろよクソヒアデス!!」 「貴様ァ~!!神子だからと調子に乗るなよッ!!!大和の女もだッ!!!」 「二人共、落ち着きなって」 「臥龍隊長も、そうカッカしたらダメですよぅ~!」 ハンターギルド代表であるハンター、柳茜と玖珂ベルルム。 一方騎士団の代表は、出雲騎士団第二部隊-Taurus-の部隊長である臥龍ヒアデスと、第三部隊-Gemini-の部隊長である双星ポルックスが本日の担当者だ。 いつもは風見と真田が、第十部隊-Capricornus-の部隊長であり、騎士団の第四層エリア担当でもある山王ナシラと交渉を行っていたが、ナシラの方が一枚上手ともあって、それを打破するべく取った風見の采配だ。 …まさか向こうも代役としてヒアデスを送り込んでくるとは、夢にも思わなかった風見だったが。 「だから最初から私は反対だったのだッ!!!こんな何処の馬の骨とも分からないような、野良犬風情を引き込むなど、出雲の品格を落とすだけにならんだろう…」 「元はと言えば、全部テメーが革命軍の時に失態を起こしたせいで招いた種じゃねーか!」 「そうなの?」 「茜は知らないっけ。革命派って名乗ってた連中が好き勝手やってた時に、他国の人間も絡んだせいで大和や飛鳥政府から散々言われたみたいよ」 「へー、それで出雲支部が開設されたんだ?」 「飛鳥のメンバーはまだいないけど、飛鳥のハンターもそのうち出てくるかもね。2国での協力の賜物によるギルドらしいから」 「この寄生虫がァ!!飛鳥も大和も、我が出雲に堂々とスパイに入りおって許さんッ!!」 「ダメですよぅ~臥龍隊長!国際問題になっちゃいますよぅ~!」 そんな会議の様子を、つい今しがた入生田宵丞と鎮守由衛を送り出した風見次郎が、扉を少し開けてこっそりと見守っていた。 真田斎もそれに便乗している。 「はぁ…本当に国際問題にならなきゃいいけどな…」 「よりによって当たりが強い臥龍さんですからね…」 「玖珂はもちろんだが、柳も沸点低そうだしなぁ」 「いや、意外と柳先輩は冷静ですよ。言う時は結構キツイ事言いますけど…。どちらかというと…」 こそこそ話しながら、真田は休憩室を再度覗き込む。 するとちょうど、テーブルをバン!と大きく叩く音がした。 「は?誰が寄生虫?誰がスパイだって?黙って聞いてりゃ好き勝手言ってんじゃねーよ!」 「ちょ、ちょっとエレナ…」 「松原博士の孫娘…ちょっぴり大和に精通してて、ちょっぴり機械に詳しいだけの貴様が出しゃばるんじゃあないッ!!貴様が出しゃばってもこの会議は進まないッ!!」 「知ってんの!?そういう所のせいで、アンタが騎士団で一番嫌われてんのよ!」 「き、き、貴様らァ~~!!ッ!!この臥龍ヒアデスをどこまでおちょくれば気がすむのだッ!!さすがの私もそろそろ堪忍袋の緒が切れるッ!!限界だッ!」 「松原さんも臥龍隊長も、抑えてください~!」 苦笑をしつつ、仲裁しているポルックスを見る真田と風見。 先に呟いたのは風見だった。 「いや本当になんでヒアデスが来るんだよ…もっとマシな人選あっただろ…。いやそれを言ったらうちもか…。松原、あんなに沸点低いの?」 「あの中で一番冷静そうに見えて、おそらく一番キレたら手がつけられないのは彼女かなと思います…。柳先輩だけに交渉させた方が、まだよかったんじゃあ…」 「どの道ヒアデスだしなぁ…。今回は捨て日として、次回会合の場を山王とつけておくか…」 「お、お疲れ様です」 こそこそ見守ってた二人だったが、突然ギルドの電話が鳴った。 真田が受話器を取る。 「はい、ハンターギルド出雲支部です。…はい、はい?」 「ん?依頼か?」 「風見さん!3層エリスタワーにて立て籠もりテロ発生です!」 「なにィ!?つっても3層だし、双星の管轄だろ?」 「そ、それが…現場にて鎮守君と入生田君が、人質になっているそうで…」 「…ほんっと鎮守の奴はトラブルしか舞いこまねーな!!」 涙目で風見はタブレットを弄る。 さすが機械都市とも言える天下の出雲。3層のライブ映像が、テレビを通してネットで公開されているようだ。 そして、既に休憩室の面々は準備をしていた。 「よいか双星ッ!!まず貴様は空から偵察ッ!その間に私の主力部隊がエリスタワーを包囲するッ!」 「私の管轄なんですけど~!了解です!」 「こっちも行くよ。風見さん、緊急依頼って事でいいですよね?」 「ああ。ポルックス隊長、アルヘナ隊長からは許可を取ったので、ギルドの遊撃隊としての同行を認めてもらいますよ」 「あ、わかり…」 「ギルドが出しゃばるんじゃあないッ!!」 ポルックスの返事に被せるように叫ぶヒアデスに、またかよ…と頭を抱えるのは風見。 だが彼はすぐに言い返す。 「いいのか臥龍隊長殿。柳達、もう出ていっちまったけど」 「なぁにィ~!!?いつの間にッ!素早いッ!」 「私たちも急ぎましょう~!」 先にギルドから出て行った茜達の後を追うべく、ポルックスとヒアデスも急ぎギルドから立ち去った。 残された風見と真田も、パソコンやタブレットをフルに使いつつ、茜達と通信を繋ぐ。 「情報出ました!テロ組織『朱紅き檻』です!」 「!!10年くらい前に、大和でテロ活動を行ってた奴らか!真田は至急、大和ギルドから当時の情報を引っ張ってくれ!」 「了解です!」 「柳達も聞こえてたな?後で「例のブツ」は届けてやるから、それまでは無茶するなよ。相手はAクラスの賞金首達だからな!革命派と同レベルからそれ以上と思っておけ!」 『了解!』 緊急シグナルを出しつつ、3層へと飛行ブーツにより飛んでいく遠目で見えるポルックスを、同じく3層へ向かうリニアモーターに乗り込んで追う茜達は羨ましそうに見つつ、風見に返事を返した。 こうして、エリスタワー解放作戦が開始された…! ☆ エリスタワー。 出雲第三層に聳え立つ30階建てのビルで、実質ここが双星部隊の拠点となっている。 「ポルックス!それに皆さんも」 「ディオスさん!今の状況は?」 ポルックスに続き、茜、エレナ、ベルルムと続く。 エレナは到着するなり、腕から小型の時計サイズの空撮用の小型ロボットを飛ばす。 普段は芸能関係の彼らのマネージャーを兼務している、副長である三神ディオスが双星アルヘナと共に空撮写真を見せる。 「エリスタワー全域、テロリストの手によって掌握されています。1階、12階だけでなく、25階、屋上に敵部隊が展開していますね。この写真と照らし合わせて見る限りは」 「人質も、その辺りかな。皆も捕まってるから、全フロア合計100人以上になると思う」 「マジかよ…中々骨が折れそうだな」 ディオスとアルヘナの後に、ベルルムが緊迫した様子で呟く。 そして…と続け。 「私達騎士団に対して、脅迫声明が出されているよ。身代金100億を明け方までに用意できないと、人質全員殺すって」 「また、進攻が確認され次第、同じように人質を殺す…との事です」 「そんな身代金は用意できないし、テロに屈するわけにもいかない」 でも、とポルックスは言葉を続け。 「人質も全員無事に助け出したい。屋上はディアスさんと部隊の人達、25階は私とアルヘナ二人で突入します。1階も私達の部隊が担当するとして、12階はお願いしてもいいですか?」 「急襲を掛けるなら、大勢だと動き難いんじゃないですか?それに第三部隊の人達は、主に空戦が得意…そしたら、1階も私達が受け持ちますよ」 茜の言葉に、ポルックスはアルヘナやディオスと顔を見合わせ、困った表情をする。 「情報によれば、敵の幹部のうち3人が1階にいるそうです。有名な武装テロ組織のようですし、かなり手強いですよ?」 「…だってさ。どう?真田くん。12階は入生田君達が捕まってるし、エレナ一人でも何とかなるんじゃない?」 『先程騎士団からもらった情報と照らし合わせると…そうですね。幸い名のある幹部は12階と屋上はいないみたいで。いや、屋上はその分、機械兵器が多いですね』 エレナが飛ばした空撮用のロボットが、ギルドへと情報を送りながら調査を行った。 熱源を調べた所、電熱が屋上、12階は特に強いらしい。 ちなみにエレナの装着しているバイザーの音声認識により、飛行をやめ二足歩行で地上歩行も可能な、松原クリストフ制作の偵察用の小型ロボットだ。 『ですが、1階はかなり厳しそうですよ。幹部5人のうち3人の姿が目撃されています』 「残り二人は25階か。私も空からの急襲は可能ですけど」 「…わかりました。では作戦変更し、25階は私とアルヘナが。12階は松原さんに。1階は玖珂さんと柳さんにお願いします」 少し悩んだポルックスだったが、エレナを見てそう決断をする。 12階は機械兵器が多い分、熱源感知で人質以外の熱源は少なめのようだったからだ。 となると、機械兵器を一瞬で無力化できる機械装置を持っているエレナに最適のエリアと言えなくもない。 また、茜やベルルムの戦闘力は、おそらく地上戦で考えれば彼女らも含めた部隊のメンバーの誰よりも適していると判断したからだ。 「現在12時15分前。12時ジャストに作戦を開始しますので、全員指定位置についてください!」 「了解!」 こうして、全員それぞれの作戦開始ポイントへと移動した――。 ☆ 12時ジャスト。 『作戦開始!』の合図と共に、屋上にディアス達第三部隊の数名が降下した。 「こちらアヒルチーム!どうやら愚かな騎士団は、人質を殺したいらしい。…?おい!イルカチーム、サソリチーム、モリモトチーム!応答せよ!」 「残念でしたね、既に貴方達の通信は妨害させていただきました!」 「くっ!ならばアラートを鳴らせ!そして人質も見せしめに殺すがいい!」 「ダメです隊長!アラートは鳴らしましたが、こいつら早い…!」 人質を保護し、既にテロ組織のメンバーは騎士団のディアスのチームに取り囲まれていた。 個人としてはもっと速い者も他部隊にはいるが、第三部隊の部隊としての行動力は一番高く、統率されている。 「あまり騎士団を舐めないでもらいたいですね」 「フン…拠点を我らに呆気なくとられた無能騎士団風情が…調子に乗るのも今のうちだ!」 ガションガション、という音を立てながら、大人一人分のサイズはある二足歩行の機械兵器が現れる。 エレナが感知した電熱の正体だ。 「でぃ、ディアス隊長…!」 「構いません。君達はテロリストのけん制や人質を守る事を優先してください」 「バカが!アリッサ博士が作った、フジヤマ三号は装甲・破壊力共に高性能の――」 リーダー格のテロリストが説明中に、そのフジヤマ三号という機械兵器は一体破壊された。 「なあっ!?」 「残念でしたね、その聞いた事も無い博士なんかより、もっと有名な博士が作った強いロボットを相手に、訓練を積んでいるんですよ我々は」 ロボットの頭部を、強化ブーツで踏みつぶすディオス。 そのまま、横に跳び次のフジヤマ三号を撃破する。 「…容赦なく、一片の慈悲も無く貴方達を殲滅させてもらいます」 『電光石火』。 三神ディオスは、この一件以来そう呼ばれるようになった。 ☆ 「ジャミング完了っ」 『ピーガガガ…』 「なあっ!?フジヤマ三号が!?」 「ふっふーん。松原クリストフの孫娘がいたのが、あんた達の運のツキねっと!」 作戦が成功し上機嫌なエレナ。 テロリストの攻撃を回避しつつ、人質を守るような立ち回りで次々にテロリストを、スタンガンのようなもので倒していく。 「くそぉーーー!」 「これで終わりっ!」 三人いた最後の一人を倒すと、得意気な顔で辺りを見回す。 「あれ?何か忘れてるような…ま、いっか」 人質に怪我がないことを確認しつつ、ギルド、騎士団へと12階の制圧完了を伝えるのだった。 ☆ 25階。 「やられたー!」 残念ながら朱紅き檻の幹部の一人、ジャッカルという男達は瞬殺だった。 もちろん殺してはいないが、双星姉妹の突入から撃破まで僅か5秒。 ちなみにジャッカルは幹部ではあるが、得意とする内容は輸送。 密輸も含め彼の成功率は9割と、かなりの高さではある。 しかし今回に限っては、そんなスキルがあっても何の役にも立ちはしない。 もっとも、今回の機械兵器等を極秘裏に持ち込んだのは彼の功績だが、それは置いておこう。 「大丈夫ですか?もう安心ですよっ!」 「怪我のある方はいますか?」 二人が人質の所へと歩み寄った時、影から一人の男と人質の計二名がぬっと現れた。 根暗そうな男、手配書ではレイスと言う男と、人質は鎮守由衛である。 「そこまでだ。一歩でも動けば、この少年の首がとぶ」 「うわー助けてー殺されるー!」 「貴方は…!え!?なんでここに!?」 12階にいるはずの鎮守。 なぜ彼がここにいるのか、それは彼と入生田宵丞が12階で拘束を振り切って上に逃げて来たからに他ならない。 ちなみに宵丞は他の人質達と一緒に、この光景を何とかしようと見守っている。 そうとは知らず、レイスは髪を掻き上げて得意気だ。 「わかる、わかるよ。僕にびびっているんだろ?ククク…そうさ。僕はセブンスナイトの中でも最強。迂闊に飛び込めないんだろう?わかる、わかるよ」 「セブンスナイト?いい歳こいて厨二病かよ、さすがの僕でもそれはないわあ」 「…君、人質の癖にうるさいね」 鎌を取り出し、鎮守の首筋にあてる。 鎮守は「ひえっ」と悲鳴をあげると、レイスは満足そうににんまりした。 ポルックスは、アルヘナに視線だけを向ける。 「アルちゃん、他の人質の人達を連れて、安全な所に避難してて」 「でも…」 「大丈夫だよ」 「…わかった」 アルヘナが人質達と共に、避難しているのを見つつレイスは髪を掻き上げた。 「どうやら僕の事は知っているみたいだね?有名だからそりゃあそうか。一応名乗っておこう、僕はレイス。朱紅き檻の幹部セブンスナイトの一人」 「いえ、知っているので結構です!」 「ちなみに、出雲の者にわかりやすく言えば…臥龍ヒアデスクラスの実力者さ。あの日も、今日と同じような曇天の日だった…」 「話を聞いてください!」 「ちなみに大和の者にわかりやすく言えば?」 「そうだね、今なら天城宗次郎クラスと言えばわかるかな?」 「鎮守さんも話振らないでください!」 ツッコミ役になっている事に気付いたポルックスは、首を横に振ってキリッとした表情に戻す。 「他の階の応援にも行きたいので、今すぐ選択してください。おとなしく捕まるか、抵抗して捕まるか、です!」 「やれやれ…まだ立場がわかっていないようだね。学の無い奴はこれだからやだね…」 「でも厨二発言してる君も、十分バカっぽく見えるぜ?」 「いちいちうるさいな!!人質なら沢山いるんだし、君を殺してもいいんだぞ!?」 話進まないなー、と苦笑を浮かべつつ、じりじりと相手に近づいていくポルックス。 こちらに注意が向いていない今がチャンス! 「その前に、貴方を逮捕します!」 ブーツが火を噴き加速し、一気にレイスとの間合いを縮めたポルックス。 レイスもまさかこんなに速いとは思っていなかったのか、驚愕の表情を向けた。 「これで終わりです!」 しかし、ポルックスの渾身の蹴撃はレイスをすり抜けてしまう。 レイスもこれには、口もとがニヤリと笑んだ。 「バカにも分かるように説明してあげよう。これは何を隠そう、特殊なアイテムの力なんだよ!!そう、僕の特殊技は体をすり抜ける効果を付与するアンデット化だ!」 「ならこれならどうですっ!」 ポルックスは大きく後方へと跳躍し、大気中の風を集め、蹴撃からカマイタチを生み出し飛ばす。 だがその一撃も、例外なくレイスをすり抜け後方の壁へとぶつかった。 「そ、そんな…」 「フフ…ようやく僕の強さに気が付いたか。いかに隊長格とはいえ、セブンスナイトの幹部の一人である僕にとっては赤子の手をひねるも同然なのだよ…」 「でもさあ、アンデットって火と光に弱いよね。自分から弱点を晒すとは、やっぱりバカなんじゃないかなあ?」 「弱点?いいや違う!個性だよこれは!!!そんなことも分からないとは、さすが学が低い…!!」 焦りながら言うレイス。 その態度が明らかに弱点だと教えているようなものだろう。 人質になりながらも、まるで勝利を確信したように鎮守は叫ぶ。 「さあポルックスちゃん!今がチャンスだぜ!」 「わ、私、風属性以外は無属性ばかりなんですけど…」 「…は?」 「ククク…これは残念だったね。勿論それも想定済みだったよ」 「嘘つけよ!」 火と風属性を持っておらず、更におろおろし始めたポルックスを見て、自身もおろおろし始める鎮守。 逆に勝利を確信したレイスは、笑いを止めて鎌を振り上げた。 「さて…そろそろ漫才も終わりだ。君はいらないや。死んでくれるかな」 「…えっ」 そして、そのまま鎮守の首が鎌で貫かれる。 「鎮守さん!」 「心配ないよポルックスちゃん。ハードラックを発動していたからね!!!」 説明口調で鎮守は、ポケットからサイコロを取り出した。 地面へと落ちたサイコロは、コロコロ転がりダイスの目を出す。 「ま、ダイス1~5ならちょーっと不幸な目にあうだけで、こんな致命傷だってこの通…り?」 「鎮守さん!!血が止まってないよう!」 「ハハハハハ!だから言っただろう?僕らはハンター・騎士団の主要メンバーは全員把握済みだと!当然これも想定していた!」 「あががが」 鎮守が地面を見ると、そこにはなんとサイコロに目が全くない、真っ白なサイコロがそこにあった。 「僕の特技、ホワイトペーパー。鎌に触れた者は、全ての技や魔術の効果が『白紙』となる。フフ、特技というより、異能と言った方がよかったかな?」 「あががががが」 「ハハハハ!そのまま死ね!死ね!!死んでしまえ!!」 その場に倒れた鎮守を見下しながら、笑い声をあげるレイス。 やがて鎮守の体は動かなくなる。 「さて、双星隊長。次は君だ。大人しく人質になるなら、彼のように殺しはしないが…」 「え?僕のようになんだって?」 「え?」 ポルックスとレイスが同時に足下を見た。 そこには鎮守の体は無く、あるのは衣服だけだった。 「はい動かないでね」 サイドワインダーを発現しながら、レイスの背後には入生田宵丞の姿があった。 その後ろに、パンツ一丁の鎮守の姿も。 「な、なんでこいつ生きて…!確かに鎌が喉を貫いたはず!致命傷だったはず!なのになぜ!?って顔をしてるから説明してあげるよ。 僕がハードラックを発動したタイミングで、イリューダがハードラックエコーで鎌の…なんだっけ、ブラックペッパーだっけ?その効果を肩代わりしてくれたお蔭で、僕はハードラックを使う事ができたんだぜ」 「いえーい」 得意気な様子の鎮守の隣で、サイドワインダーの魔力を出しつつピースサインを見せる宵丞。 レイスは驚きのあまり、固まっていたものの、すぐに冷静さを取り戻す。 「だが!僕の体はアンデット!その魔術は出雲の魔素が低い効果も相まって弱い上、どう見ても光や火属性ではないだろう!」 「え?本当に火でも光でもないって思ってるの?どーするイリューダ、こいつイリューダのサイドワインダーがあたかも闇属性だと思ってるみたいだぜ?」 「え?俺のサイドワインダーって闇属性だったの?」 白々しく疑問を投げ合う二人を見つつ、レイスは考えた。 実際に光か火属性ならば、自慢ではないが彼の肉体はとてつもなくその属性に対してだけは、この状態では弱いのだ。 万が一の可能性があるならば、ここは手を出さない方が――。 「――いや、ここは攻めだ。その蛇の矢、撃ってみればいい!」 レイスは振り返り、宵丞目掛けて鎌を投げ飛ばす。 鎌は宵丞の額に命中した。 宵丞は自分の額を見上げようとしつつ、呟いた。 「やっちゃったね」 「ああ、賭けは負けちまったぜ。その通り、イリューダのサイドワインダーは闇属性だよ。だから…」 「ふはあっ!?」 ダメージを受けたのはレイスの方だった。 彼の額がパクリと開き、大量の血が流れだす。 下手をしたら脳にまで達しているのかもしれない。 死ぬ。 そう考えたら、レイスは頭がおかしくなりそうだった。 「なぜだ!?なぜ!?いつ攻撃を受けた!?光!?火!?いや、今のは違う…!」 「久しぶりに使わせてもらったよ、初見殺し(キラースナイパー)を!!」 「あれ?初見殺しってシズモの受けたダメージを返す技じゃなかった?」 「そうだっけ?じゃあ『初見殺し改』で」 「ど、どっちでもいいですけど!え?何が起こったんですか!?」 宵丞と鎮守の会話へと、ポルックスが割って入るように声をかける。 既にレイスは気絶し、倒れた。 「簡単だよポルックスちゃん。この技は1度だけ、受けた攻撃を相手に返すことができるんだ。ただ、一度返したらその後は耐性ができて、一生通じなくなるんだけどね」 「シズモ大変だ、花束がめちゃくちゃになってる」 「マジで~?しょうがない、仲裁は花無しで行くしかないね。ついでにこのレイスってのは、ポルックスちゃんに任せるね。出雲の医療技術なら、脳に達してなければ後遺症とかも出ないでしょ」 宵丞が残念そうに、このゴタゴタで誰かに踏まれた花束を拾い上げると、鎮守は説明中でもそちらへと気を移した。 「じゃ、僕ら依頼あるし行くねー」 「お疲れ様でした」 「えっ、ちょ…!」 マイペースに言う二人を見送ると、とりあえずポルックスは足下のレイスを見下ろし、微妙そうな顔をする。 作戦完了の合図と共に、彼をこのエリアに人質となっていた騎士と協力しつつ、このエリアから撤退を始めた――。 ◆入生田宵丞 異次元帰還後、茜ギルド所属としてハンター活動を続ける。 国の有事や権力が絡む依頼は請けないものの、それ以外の裏をメインとした依頼を受ける事が多いため、ギルド長の新城抉曰く「彼は茜に無くてはならないハンターの一人」らしい。 紅にあるリサイクルショップ「墨本堂」に間借りし、依頼が無い時は店番を手伝っているとか。 高等部の天文部の面々や、義貴つつじ達等、高等部時代の知人友人や同級生とも連絡を取り合っている。 実は城ヶ崎憲明とも交流があり、一度だけ彼の旅にも同行した事があるらしいが、それは本にはなっていない。 また高等部の教師、曾木正美とはつかず離れずの関係と本人が思っているだけで、曾木に関しては「年々ステキになってくるわ」と狙われている事をまだ彼は知らない。 ◆鎮守由衛 異次元帰還後、暫くした後ふらっと消息を消す。 (宵丞が連絡をとっていたため、生存確認はされていたが)誰とも連絡をとらず、出雲にふらっと流れ着き、生活に困っていたため出雲支部に所属を移しハンター活動を再開。 生粋のトラブルメーカーで、出雲支部に鎮守と関係した厄介な依頼が無かった事はないくらい、不幸を舞い込む。 一方で無償で困った人には手を貸しているが、そのせいで請けている依頼の解決が遅いため、それを知った上で出雲支部長の風見の頭を悩ませている。 ◆双星ポルックス 異次元帰還後、アイドル活動は休止し騎士団の隊長としての活動を重視するようになった。 真面目で隊長としての器は低く、また一方で臥龍ヒアデスとなぜか組まされる事が多くなり、『ヒアデスのお守り役』と最近ではネット上で言われている。 今回のエリスタワーの一件で、3層管理の騎士は批難を受けていたものの、その後は彼女と妹であるアルヘナが隊長であるうちは3層で大きな犯罪も起こらず、『難攻不落のエリスタワー』と呼ばれるようになるのはまだ先の話。
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エピローグ〜one year later…5〜 出雲、第四層居住区画。 一番広いエリアである第四層は、庶民のアパートやマンションが立ち並ぶエリアになっている。 以前、神風学園の留学で来た時には、第三層の商業区画までの立ち入りが許されていたが、近年のギュンター達が引き起こした革命軍によるテロのせいで第三層ですら厳しいチェックが今でも行われている。 そんな中、一人のハンターが大和・葵〜出雲第四層間を繋ぐ、国際定期船から出雲の地へと降り立つ。 彼を出迎えるように、空港には一人の青年が待っていた。 「おーっすイリューダ、大和ぶり〜」 「おーっすシズモ、大和ぶり」 入生田宵丞は、ハンターを辞めて世界中で旅をしているという噂の鎮守由衛と久しぶりの再会を果たす。 と言っても、携帯電話でちょこちょこ連絡をとっていたため、直接でなければ久しぶりとまではいかないのだが。 「こうして顔を合わすのは半年ぶりくらい?」 「前に僕が大和に帰国した時以来だし、そのはずだけど」 「なんで説明口調なのシズモ」 ふ、と可笑しそうに笑いながら、二人で空港内を歩きつつ早めのランチを済ます。 ランチを済ませた後は、適当に空港内の店でショッピングを行う。 その後、半年ほど前に新設されたハンターギルド・出雲支部へと向かう事になった。 「そういやシズモ、ちゃんと野菜食べてんの?さっきもハンバーグだったけど」 「え?とってるとってる。毎日野菜ジュース飲んでるし。そんな事よりも、最近イリューダはどうなの?1ヶ月くらい連絡とってなかったけど」 「相変わらずかな」 怪しそうな鎮守から目を自分の買い物袋へと移す。 そこには何と、Iris+の新譜が購入されていた。 発売されたばかりのCDに、鎮守も顎に指をあてて感嘆のため息をつく。 「へぇ〜、おーきちゃんもそうだけど、ろっかくや君も頑張ってんじゃん」 「そのろっかくや、今度ライブやるってさ。おーきちゃんとは別の、元からやってるバンドだけど」 「へー」 鎮守の真似をした呼称で、ライブ情報を伝える宵丞だったが、途端に興味を無くしたような相槌の鎮守に笑う。 Iris+とは、最近売り出し中のモデル、王貴桃李と大和のインディーズでも人気が出てきたバンドに所属する六角屋灼。 その異色な二人のユニットという事で人気もそれなりに出てきており、今度テレビでの出演もあるらしい。 「でもそのIris+じゃないんでしょ?ろっかくや君は別にどーでもいいしなぁ」 「それが意外といい曲なのよ」 「うーん、イリューダがそこまで言うなら、今度聞いてみてあげてもいいけど」 「そーして」 タクシーに揺られながら、出雲支部へと向かう二人。 その道中、雑貨屋ジョースターが目に入った。 「あ」 「お気づきになられましたか」 「なったなった。まだあるんだね」 ドヤ顔をしつつ、ウザったい言い方の鎮守に気にせず頷く宵丞。 鎮守の説明によれば、栄生ジョースターが亡くなり一度は閉店になったものの、その後息子である栄生ホルノが店ごと買い取り経営を続けているらしい。 オーナーであるホルノも、月に一度は寄るとか。 「へー、ギルドに寄った後にでも行くかな」 「僕はもう行ったけど、イリューダが行くなら付き合うぜ」 「じゃあ行こうか。後で」 笑い合うと、ちょうど出雲支部へとタクシーが到着する。 ハンターギルド・出雲支部。 3層ではないので、雑居ビルというほど雑居していない雑居ビルの1階に入っているチェーン店のような場所に、出雲支部は存在する。 「いつ来ても、墨本堂とそんな変わらない広さに笑う」 「それってイリューダの今住んでる場所だっけ。茜の」 「紅だよ、茜寄りだけどね」 元々ハンターギルドはどこもそこまで広くは無い。 訓練所がかなりの広さなだけで、受付も講義室もむしろ狭いのがハンターギルドだ。 だが、この出雲支部は明らかに狭すぎる。 というか周りのテナントと被りすぎているのだ。 笑いながら、二人はギルドの中に入ろうとしたとき、鎮守が大声を出して驚く。 「ってええ!?イリューダ、いつきてもってギルドに来たことあるの!?」 「…今更すぎじゃねシズモ。今日で3回目だけど」 「ええー…じゃあ雑貨屋ジョースターも」 「知ってた知ってた。2〜3ヶ月前かな、前来たのは」 「そっちのまだあるんだね、か。イリューダも人が悪いぜ」 「メールに書いたはずだけど」 僕携帯止まっててわからなかった、と可愛い顔で言う鎮守に「またかい」と突っ込みを入れつつギルド内部へと入る二人。 これで宵丞が知るだけでも2回目だ。 「やっと来たか。お前さん達、言ってた時刻より2時間オーバーだぜ」 「鎮守君、昨日の依頼は終わったの?」 二人を受付で出迎えたのは、出雲ギルド支部長である風見次郎と、出雲支部に在籍するハンター兼彼の補佐でもある真田斎だった。 出雲支部はハンターが6人と人手が足りないため、ギルド員も彼らが兼任している。 彼らが、と言っても風見と真田が専らその仕事をしており、他のハンターは受付くらいしかしていないが。 「終わった終わった。後は3日くらいあれば解決するんじゃない?」 「まだ終わってないなら、そうと言ってよ。依頼主には俺から伝えておくから、後1日で解決してきてね。期日今日までなんだよ?」 鎮守の発言に苦笑しつつ、しょうがないなぁ、と依頼主へと電話を掛ける真田。 それを見て、今度は宵丞が少々驚いた顔を見せた。 「シズモ、旅してんじゃなかったの?」 「僕はいつでも旅人だぜ。心の中はね☆」 「出雲支部所属とか、聞いてなかったんだけど。シズモも人が悪いぜ」 今知った衝撃の真実に、先ほどの鎮守のセリフを借りて返す宵丞に、「ごめーん☆」と軽い口調で返す鎮守。 おそらく宵丞じゃなかったら、怒っている態度だろう。 現に風見も最近でこそ無意味だと悟り怒らなくはなったが(真田は高等部時代に悟った)、彼が移籍した当時は結構小言や注意も言ったという。 一度は本気でキレたらしいが、それでも改善が見られなかったため諦めの境地に達したようだ。 「はぁ…鎮守も、せめて受付くらいはしてくれよ…。俺も5件依頼入ってるんだぜ?」 「えー!僕が受付とか、依頼も来なくなるぜ?それより真田パイセンに任せればいいじゃない。今日依頼無いでしょ確か」 「あのー、俺も依頼一件、入ってるんですけど…」 「お前さんが入生田を迎えに行っている間に、一件入ったんだよ」 「それを言ったら、僕だって一件依頼入ってるぜ?」 「それはお前さんが解決してないからだろ!」 思わず風見も真田も苦笑い。 相変わらず、どころか前より酷くなった気もしないでもない鎮守だ。 「そんなわけで入生田、お前さんには悪いが、これも何かの縁ってことでこいつを助けてやってくれ」 「ごめん入生田君。鎮守君には後できちんと言っておくから」 「別にいいですけど。依頼内容あります?」 鎮守の滞納している依頼のため、即答でOKだった宵丞に風見は感動しつつ、これだ。と詳細がメモされた紙を渡した。 内容は離婚調停中の二人の仲を取り持つという内容。 依頼主はその娘さんのようだ。 「…」 「いや、言わなくても言いたいことはわかるぞ入生田。鎮守に合った依頼じゃないんじゃ、と言いたいんだろう?」 「他のハンターも、既に依頼数件持ってるし、俺が受け持っても良かったんだけど…」 「そうなると鎮守は携帯代も払えないくらいピンチになるってわけだ。今だってこいつの携帯代を払うために、俺がポケットマネーから払ってやってるんだぜ?」 「そんな事になってんの、シズモ」 「だって依頼がないならお金が入らない世知辛いシステムなんだぜ?イリューダ」 「そりゃあ世知辛いねぇ」 『当たり前だ!!』 乗った宵丞と反省しない鎮守に、真田と風見は苦笑しながらツッコミをいれる。 「とにかくだ、入生田にもきちんと依頼として回しておくから、鎮守のお守り、任せたぜ。3日は滞在するんだろ?真田、茜ギルド長への連絡は任せる」 「ちょっと風見さん!俺だって嫌ですよ!」 「新城ギルド長も随分な言われようだね」 「まー普段の行いってやつじゃない?」 「お前さんが言うなっての!」 「おっと、これ以上ウインドや真田パイセンの機嫌を損ねる前に、依頼に行こうぜイリューダ」 「はいよー、じゃあ行ってきますウインドギルド長に真田パイセンさん」 軽いコントをしつつ(風見達はそうではないのだろうが)、二人は依頼の解決の旅に出ていった。 二人が出ていった後、風見と真田は大きなため息をついた。 「本当参るよなぁ…真田、鎮守の奴はどうにかならないのか?」 「いやぁ俺に言われても…。王貴君か入生田君くらいしかわからないですね」 「他の3人はシビアだし…はぁ」 「お、お疲れ様です風見支部長」 「お前もな、真田」 ギルドの狭い室内を眺めつつ、二人はもう一度大きなため息をついた。 ◆風見次郎 異次元帰還後、葵を中心にハンターとして活動を行う。 またAクラスに昇格し、それと同時期に出雲ギルド支部長への打診もあったため、承諾した。 出雲支部長に就任したものの、真田以外癖のある4人のハンターの適正を考慮しつつ、上手い事捌いているため、ギルド長としての資質もそれなりにあるようだ。 特殊技研究は、今の所多忙なため活動停止中。 ◆真田斎 異次元帰還後、半年間は茜ギルドでハンターとして所属した。 その後、風見に誘われたのもあり、出雲支部に移籍した。 早良結愛、木の下コモ、白神凪、桐石登也、音無輪とは未だに連絡をとってはいるが、最近仕事の愚痴が増えてきているため、ここ数ヵ月は誰とも連絡を取っていない。
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楽しく愉快に漫画、イラスト、CG、アニメーション、技術、人材を作っていく それがスタジオアルマジロだよ!! ↓需要が大アリな人たち一覧! 絵を描くのが好きな人! ・漫画描くのが好きな人! ・絵も描けるしアイデアも続々出る人! 自分は絵が下手だけど、やっぱ描きたい、成長したいって人! アニメーション作れる人! ・漫画、アニメのストーリー考える人! ・絵は描かないけど原案なら出せる人! クオリティアップのための支援をしてくれる人! ・WEBサイトの製作・管理等ができる人! 統率力のある人! ・生暖かく見守ってくれる人! みんなで作る作品に憧れる人! ・みんなと仲良くなりたい人! ・その他いろいろ! 下手と思ってる人も、上手な人のサポートをしたりアドバイスを受けたりしていると きっとどんどん成長していくはずさ!上手な人も、それによって精進していけるよ! 絵が下手な人に「帰れ」なんて言っちゃダメだよ!成長の場をつくってあげるんだ! 指導者を望んでる人がいて、指導者になっても良いという人があれば、師弟関係を結んだらいいと思うよ! ちょっと偉そうにしてる人とかいても、広い心で許してあげるのさ! それと、コミュニケーションはより多く!めっちゃくちゃ話しまくろう! 【教訓:輪になれアルマジロ!! 】 アルマジロは普段縦に並んでいるけれども、ここぞという時には輪になるのさ! 怖い敵が来たらビビって丸くなっても良い。でも、それでも輪になっていようよ! 深い夜の闇の中でも長旅を続けて、仲間をたくさん増やしていこう!! どんな人材が来るかによって、一刻一刻にできることはどんどん膨らんでいくからね! (例)・良いストーリーが作れる人 ・風景・背景画がうまい人 ・プロットが作れる人 物語のリズム、描写のクオリティを高められるセンスのある人 ストーリーに沿ったコマ割り、吹き出し作りが綺麗で得意な人 人物、物などを描くのが上手い人 ・作られた作品のパーツを組み立てられる人 作品創作の進行状況を整理して、皆を統括できる人 ・・・が集まった場合! 一本の漫画がスラスラできちゃうね!都合良すぎって感じだけど、慣れれば意外と簡単なんだよ! 最初はまだ、一つ一つ作品作りに取り組んでいこうと思ってるよ! 人も経験も増えれば増えるほどいろいろできるようになるんだぜ!! 宣伝っていうと変だけど、人集めは積極的にすれば、 楽しく愉快に漫画、イラスト、CG、アニメーション、技術、人材を作っていく それがスタジオアルマジロだよ!!
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1 全員、無事とはいかないまでも、船まで戻り今、帰る所だった。 最奥に烏月揚羽達が駆けつけた時、全ては終わっていた。粉々にランマー像は砕かれ(これは六角屋灼達が破壊したのだが)、辺りに禍々しい気配は消えていたのだ。 なぜ先行で最奥に向かった6人に何もなかったのか、そしてランマーは完全に倒せたのか、そうなると誰が倒したのか。 そういった疑問を残したまま、船は港へつく。 佐治「よ、ご苦労さん」 神崎「戻ったか」 港につくと、佐治宗一郎と宮廷魔術師の神崎信が、東雲直、月宮香蓮、桐石登也に甚目寺禅次郎、そして喜屋武健と美馬小恋が待っていた。 他にも、沢山のハンターの姿が見える。 彼らと入れ替わりで、神崎と共にハンター達がやってきたようで、これから貴方達の代わりに事後調査を行うのだろう。 その中に、貴方達には気づいていないのか、集落の人を気遣う土御門伍代の姿もあった。 佐治「結局ランマーが復活してたんだって?ま、倒してきたならこの地の驚異は去ったってわけだ」 神崎「しかし一体誰が……佐治先生はご存知で?」 佐治「さあなぁ、そこらへんは宮廷の神崎の方が知ってんじゃねえか?」 喜屋武「あ、皆さん!もう出航の時間です!」 結論は出ないま貴方達は船に乗り、大和の蒼へと帰還するのだった――。 2 時間は六角屋灼達がランマーに負けた所まで遡る。 神殿最奥。 そこに、小型酸素マスクをつけた3人の男女がいた。 3人はこの遺跡の『裏道』から来ていたため、おそらく誰とも遭遇していない。 1日早ければ、調査中の飛鳥軍と鉢合わせだっただろうが。 男の一人は、ランツィラー。 西大陸の傭兵の男で、かつて大和にも傭兵の仕事で来て、ハンターと対峙した経緯がある。 もう一人の男は、包帯の男。 ラウム山脈で白神凪からラウムの核とも言える黒耀玉を奪った張本人で、彼はその玉を持っていた。 そして、最後の一人の女は。 「ねぇ、なんで私までこなくちゃいけないの?」 「まあそう言うな。お前が松原クリストフから借りた酸素マスクがなければ、こうして海中で会話や息もままならないのだからな」 「出来損ないの一人の癖に、文句を言うな」 包帯男の一言に、女はむっとした表情をする。 言い返し口論になりそうな気配を察したのか、ランツィラーはすっと手を横にやりそれを制止した。 「お喋りはそこまでにしろ。まずは目の前のこの化物をどうにかする」 彼らの目の前には、倒れたハンター達の他、邪神ランマーが3人の隙を伺っていた。 隙を見せれば今にも襲いかかってきそうなランマーに、女は右手のシルバーのリストバンドを変形させ、ブレードへと変えた。 「さっさと倒しちゃおうよ。どうせこのハンター達は助けるんでしょ?」 「ここで殺さなくていいのか?後々、邪魔をされても厄介だぞ」 「いや、構わん。あくまでも今の俺たちは裏の人間。証拠は残さない方がいい」 「……」 どうせランマーに殺された、という体になるのに何を心配しているのやら、と呆れた顔で包帯の男はランツィラーを見る。 女は早く、と言わんばかりにランツィラーを急かす。 だが前に出たのは包帯の男だった。 「だったら俺に任せろ。3秒で片付けてやる」 「グオオオオオ!」 ゆっくり歩み寄る包帯の男に、膠着状態が解除された今、ランマーは自分の射程に入った獲物を逃がすことはなかった。 復活した8本の触手で包帯の男を攻撃する。 が、その攻撃は次々と包帯の男を掠めた瞬間に凍った。 「既に抜け殻。本体はクソハンターの中か。まあ、いい。ラウムの力、ないならこんなものに用はない」 包帯の男はラウムの黒耀玉をランマーへと押し込む。 「今は”お前”で我慢してやるよクソ悪魔!!」 そう男が叫んだ瞬間、ランマーは消滅した。 正確には、玉の中へと封印されたのだ。 「やったか?」 「ああ、ラウムとは格が違いすぎるが、まあ繋ぎにはちょうどいいさ」 「ねえ、どうしてラウムじゃないとダメなの?他にも悪魔はいるんでしょ?」 無視して歩き去る包帯の男を横目に、女はランツィラーに聞いた。 どうするか迷った後、ランツィラーは口を開く。 「ラウムこそ5ついる大和の名の知れた悪魔の中では、最強の悪魔。どうやらあいつは、最強がお好きらしい」 「それはあんたもでしょ」 呆れたように返す彼女に、確かに、と納得し口元だけを笑ます。 そうして、もう一度含んだ笑みを彼女へと向け。 「お前も、人生を謳歌しているようだな。エレナ」 「お陰様で。やる事はやってるんだし、文句は言わせないよ。あたしはあたしのやりたいようにやるの」 やる事。 そう、女――松原エレナの目的は、松原クリストフと、ある人物との中継にある。 もちろん、ランツィラーのような者にも、作った品の横流しの意味もある。 「別に文句は言わんさ。ただ、もう一人の出来損ないのようにはなるなよ?」 「水鏡……だっけ。あたしはちゃんと話したことはないけど」 「あの男も哀れな男だ。全てを思い出したようだが、肝心な事を分かっていない」 「肝心なこと?」 既に去って行き、神殿最奥にいなくなった包帯の男を気にするわけでもなく、エレナは立ち止まる。 ランツィラーも止まると、己の心臓を親指で指した。 「ウバルも、ロノウィもベレトも。既に”あいつ”に味方しているという事をな」 最後に、彼は一つの名前を呟く。 そして、エレナと共に外に出るべく去っていった。 3 紅に建設中のイーストセントラルタワー。 その前に、東十常剣とある男がいた。 二人は、建設現場を歩きながら、時折剣が工事中の作業員に声をかけながら歩いていく。 「完成は6月頃予定です。ええ、あの計画も順調です。彼――ウバルがロノウィの盟友と言っていたのは本当だったようですね。 うまくロノウィとコンタクトを取り、快く協力してくれるということでした」 「……」 「ええ、土御門正宗を殺し、計画をスタートさせる。そして――」 「このタワーを爆破させる」その言葉に、彼らの近くを通りかかった作業員は気にもしなかった。 そう、既にここにいる者全員、『魔法使い』によって認識を操作されていたのだ――。 戻る